いよいよ自動車ロン (双葉文庫)



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クルマ好きなら共感できるところ多い

他の方もレビューでコメントしてますが、対話形式をのところで少々言葉使いが悪くて、
読んでて気分を害するところがあります。人と話しているときには気にならない言葉も文に
すると印象が悪いものもあるので、編集がちょっと気を使えば文の意味を変えることなく
直せるのになと。このせいでちょっと読者を選ぶ本になってしまっていると感じます。

上記を差し引いての感想ならとても面白いですよ。いいクルマ・ダメグルマと好きなクルマ・
嫌いなクルマは違う。著者はクルマを評論するときに、感情を排してクルマの価値を述べよ
うとしているのだろう。第二章「中古車世界遺産」のあたりから面白さが加速していくよ。
世界遺産の認定基準の話を素材として価値とは何かにつながり、では中古車の価値はとなる。
このへんのところは本当に面白いよ。

各車の書評も台数少ないが、そのへんのポエム混じったような評価と違い、ちょっと離れた
ところから車をみているようなクールな感じがあります。きっと著者はクルマ本当に好きな
んだろうなぁ。クルマが好きじゃなきゃこういう文章書けないだろうと思うね。これ読んで
気に入ったのなら、「クルマはかくして作られる」もお薦め。

車を見る目が、シフトさせられる貴重な本。

筆者は、まったく抽象的なことを書かない評論家を目指しているのだと思う。自動車に対する感情的な部分と、機械、マシンとしての自動車への理論的な部分を、これだけクリヤーに線引きしている評論家は稀有な存在だと思う。
特に、車をある意味科学している感のある第三章は、必読。自動車に対する理系的アプローチなのだが、下手な小説やドキュメンタリーより面白く読める。
この本読んだら、街を走る車や自分の車を見る目ががらっと変わると思う。そういったパラダイムシフトさえ起こしてくれる本です。
ここまで絶賛してきましたが、ひとつ注意点は、文章・筆者の口調、文体など、好き嫌いがわかれるところです。そこはくれぐれも注意してください。ダメな人は、まったくダメでしょう。
そして、それが筆者の意図でもあり、それが筆者の意図であることが、さらにダメな人もいるでしょう。。。
1章、2章はイマイチ

真っ当なことを書いているとは思うのですが、一章の編集者との対談形式は
なんとかならなかったのでしょうか。

「ばーかお前」とか編集者に向かって言ってたり、対談のノリが昔ワルやってた
暴走族OBと後輩の雑談みたい。

せっかく面白い内容なのに、最初の章を読みながら失敗したかななんて思いました。
後半は文句なしに面白いですが。

抽象的な評論しかしないそこらの評論家の記事よりは得るところはあるのでオススメです



双葉社
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