興味あるところに自転車で行く
日本史の旅とは言いながら、実際に回る場所はかなりマニアック。例えば横溝正史の疎開先であった岡山県真備町から津山30人殺しのあった村、戊辰戦争の舞台だった函館、会津若松、宮崎の今は「平和の塔」となった「八紘之基柱」(八紘一宇の文字の入った巨大な塔)、小笠原諸島の旧陸軍の軍事施設、横須賀沖の第二海堡など。普通の旅行記ではなかなか触れられないところを巡る旅でもある。小さいが写真をたくさん載せていて飽きさせない。
軍の遺跡がよかった
虐げられる人民とか、悲惨な戦争とか、ステレオタイプじゃないのがいいね。 中韓についてはどっちつかずだが、TBSに勤める著者としてはここが限界か。
深い洞察、多彩なトピック
実に面白かった。現地に行くと(特に自転車で行くと)歴史というものはこんなに見えてくるものかと思った。津山や小笠原諸島や第二海堡など、普通の教科書には出てこない埋もれた歴史が発掘されるのもいい。函館・新撰組の「碧血碑」、会津・白虎隊の「約束の地」、赤穂・忠臣蔵の「帰らない旅」にはちょっと泣けた。内容は深く、著者の知識の量には圧倒される。通り一遍の取材でないことがよく分かる。疋田氏が必ず独自の歴史解釈をしているのも面白かった。
これ何処が自転車のたび?
自転車の旅って 肝心の自転車の描写あんまりないですから旅の内容も なんか薄っぺらい 適当に観光して さらーっと歴史見て 自分に考え書いただけ 取材現場で現地の人の意見聞きました? この本で会津のことを戊辰戦争のことを取り上げてますが 自分は会津に住んでて この本のような考えの 現地の人に会ったことがありません そもそも 武家なんてほんの一握りの人間 戊辰戦争で会津藩が負けたとき あちこちで平民の歓喜の声が上がったとあります 武家社会に虐げられていた 平民が多いから もっともだと思います まったく本の内容と 現地の人の考えのずれがあるようで 地元だから余計違和感を感じられたかも知れませんが ほかのトコもこんな感じで書かれてるなら 見ても意味がない?と思いました
疋田氏の野望
自転車エッセイストとして有名な疋田氏だからタイトルに「自転車」と入っているだけで、実のところこの本の中では、自転車は手段であるに過ぎない。主役は日本の歴史だ。だが、平易で読みやすい疋田節は相変わらずで、誰かも書いていたが、謎掛けがうまいのでグイグイと引き込まれていく。面白かった。自転車好きだけが読むのはもったいない気がした。結構なボリュームで、読み終えるとちょっと賢くなった気がする。疋田氏の本はこれで7冊目になるのだそうだが、彼は本当は、最初からこれが書きたかったのではないだろうか。
エイ出版
天下を獲り損ねた男たち―続・日本史の旅は、自転車に限る! 自転車とろろん銭湯記 (ハヤカワ文庫 NF) 自転車ツーキニストの憂鬱 サドルの上で考えた―自転車的なる精神の欠片 疋田智の自転車生活スターティングBOOK (自転車生活ブックス04)
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